恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

wouldとused to

過去の習慣を表わすのにwould、used toが使われるが、両者はどう違うか。

1. 結合する動詞

used toは動作動詞、状態動詞どちらも取り得るが、wouldは動作動詞とだけしか取らない。例文は「英文法解説」から。

  • 〔○〕(When I was a child,) I used to get up early. (子どもの頃は早起きでした)
  • 〔○〕When I was a child, I would get up early. (よく早起きをしたものでした)
  • 〔○〕(When I was a child,) I used to like chocolate. (チョコレートが好きでした)
  • 〔×〕When I was a child, I would like chocolate.
    • "I would like chocolate." は文としては正しいが、「私はチョコレートがほしい」という意味になる。

2. 疑問文と否定文

used toには疑問文と否定文があるが、wouldはどちらにも使われない。

3. 主語

「現代英文法講義」によれば、used toは物主語も可能だがwouldは人主語のみ。例文は「現代英文法講義」から。

  • 〔○〕That China restaurant used to be a cinema. (あの中華料理店は、もとは映画館だった)
  • 〔×〕That China restaurant would be a cinema.

4. 平叙文では

最もよく使われるパターン。私は「wouldはoften, sometimesなどとしばしば併用され、過去の不規則な習慣を表わす。used toは規則的な習慣を表わし、しばしばeveryなどを伴う」のように覚えており、高校時代の参考書にもそう記されていた。

しかし、「英文法解説」には次のように記載されている。

わが国の英和辞典や学習英文法書では、「used toは常習的習慣、wouldは不規則な習慣的動作を表わす」というあいまいな説明が長い間にわたって定着していた。

とバッサリ批判している。そしてused toの肝は「過去の習慣的動作または状態を現在と対比するために使われる」、従って文中もしくは言外に「現在はどうであるか」が必ず含まれていると、豊富な例文とともに強調している。上記1の例文で、used toの場合はWhen I was a childはなくてもよいが、wouldの場合は必要になる。


Jan KosmowskiによるPixabayからの画像


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