NHK「ラジオで! カムカムエヴリバディ」掲載「意味順で学ぶ英文法」
第三回 自分の考えや意見を述べる 平叙文
否定文の作り方。初回で「文法用語を介さずに」と主張していたように思うが、be動詞と一般動詞は区別しなければいけない。
第四回 質問をする、依頼をする、許可を得る 疑問文
「玉手箱」という箱を文頭に用意し、疑問視やdo(be動詞の場合はbe)をそこに入れる、というのは面白い話だが、Whoは「だれが」ボックスがあるから玉手箱に入れる必要はない、という説明は納得がいきかねる。
例 | 玉手箱 | だれが | する(です) | だれ・なに | どこ | いつ |
1 | Where did | you | buy | that hat? | ||
3 | Who | took | this photo? |
この説明が通用するなら、例1も「どこ」ボックスがあるのだから疑問詞はそこに入れてもいいことになる(口語だと実際そういうこともある)が、「疑問詞は文頭に出る」というルールがあるからそうはならんわけで、このルールを体現したのが「玉手箱」なら、Whoも玉手箱に入れるべきだと思う。
例 | 玉手箱 | だれが | する(です) | だれ・なに | どこ | いつ |
3 | Who | ← | took | this photo? |
別の例文だが、You gave him a present. の目的語を訊く場合は Who did you give a present? となって、玉手箱が必要になるから、「Whoは玉手箱に入れない」というわけでもない。