CHECK IN
タクシーを降りて入口からホテルの建物の中に入ると、普通は目の前にフロントがあるものだが、いきなりパチンコ屋もかくやというようなスロットマシンの行列、大勢の人々、そして音……、延々と広がる本当にだだっ広いフロアがCASINOである。
とにかくフロントを探すが、さっぱりわからない。なにしろ広い上に、昼だというのに中は薄暗く、似たようなマシンがずらりと並んでいるから、さながら迷路のようだ。どこから入ってきたか、たちまちわからなくなってしまう。
ようやくカウンターを探し当てる。何となく、ここでいいのかな? という気もして、"Is this check-in counter?" と訊いてみたところ、確かに "Yes." という返事であった。ああ良かったと思い、"I have a reservation here from today. My name is...." と説明する。ところが、そこから先が通じない。
"Your name again, please?"
"Did you make a reservation yourself? Or did you ask someone?"
".........."(いろいろ訊かれたがよくわからなかった)
予約カードを見せればすぐわかるだろうと思ったが、さらに向こうは戸惑っている様子。さんざん悩んだあと(お互いに)、向こうが叫んだ。
「わかった! あなたが予約したのはホテルの部屋ですね。それでしたら、あちらのカウンターに行ってください。ここは劇場の受付です」
ということで、ようやく駒を先に進めることができたのだった。
よく英会話のテキストなどに、
- I have a reservation here.
という例文が載っているが、この時以来僕は、
- I have a room reservation here.
と(roomにストレスを置いて)話すことにする。実際、ホテルには劇場や美術館が併設されていることが多いですからね。時計を見ると12時50分。
I'M SORRY YOU'RE WRONG NUMBER.
フロントからもらった部屋番号のメモを確認。「#4618」である。
ところが4618号室へ行くと、中からテレビの音が聞こえてくる。きっとルームキーパーがテレビをつけながら掃除をしているのだろう、と思いつつドアを開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。カードキーを差し込もうとしたが、入らない。ガチャガチャやっていたら、内側から若い女性の声がした。
"Who is it?"
「えーっと、今フロントでチェックインしまして、4618号室っていわれたんですけど」「それは変ね。46118号室は私の部屋よ。何かの間違いじゃない」「そんなはずは……」
間違いないはず、と受け取ったメモを再度確認する。*1確かに4618と書いてある。いや待てよ、これは「6」ではなくて「0」か? すると4618号室ではなく4018号室というわけか?
あわてて4018号室へ行ったら、ちゃんとカードが挿さってドアが開いた。いや、正確に言おう。カードは挿さったがロックの外し方がわからず、ちょっとだけ苦労したのである。でも、何とかなった。
ROOM #4018
一歩部屋の中へ入ってびっくり。
明るい。広い。
日本では考えられないほど豪華だ。これで平日料金が18,000円なのだから恐れ入る。しかもCOMDEXの期間が過ぎればもっと安くなるらしい。日本じゃ幕張プリンスホテル*2で18,000円払ったってこの1/3もないような狭い部屋にしか泊まれない。それだって普段僕が地方出張の際に利用しているビジネスホテルよりは遥かに広々としているわけだけど。
会社に対して申し訳なく感じると同時に、Las Vegas滞在中は快適な生活が送れるだろうと一安心。
その後
これだけ長々と書いて、まだ11月15日が終わらない。しかも、レポートはここで終わっている。その後のことは今から記憶をたどって簡単にまとめてみよう。
付記(2010/07/31)
オリジナルの記事はid:douyara-misoさんからはてなスターをいただいた。