英語の勉強「方法」については一通り知識だけはあるつもりでいたが、「シャドウイング」という言葉はBerlitzに通って初めて知った。やり方と効果は「シャドウイング」に詳しい。
何回聞いても、Chapter 1/Activity 1のスキットが聞き取れない。文章も見ているしなんと喋っているのかはよくわかるのだが、文字情報と音声情報がうまく結び付かない。
ラジオ講座などではよくある、お手本の発音のあとでのポーズ(練習者が発音練習をする時間)がなく、どんどん話が進んでしまうため、発音練習がしにくく、これまでさほど読みあげに力を置いてこなかったが、こういう時こそシャドウイングを試してみることにする。
思ったよりはるかに難しい。CDでは、ネイティブスピードよりややゆっくり話しているように思うが、同じ速度でなかなか喋れず、自分で喋りだすと相手の話すことを聞いていられない。第一、よほど短いフレーズならともかく、聞いても覚えていられない。
全部でわずか20秒そこそこのスキット。こんなに何度もヒアリングをして、自分でも何度か声に出してみて、半ば暗記したようなものと思っていたが、それでもこんなもの。これではダメだ。丸暗記しては意味がないと、テキストを見ずひたすら耳コピを繰り返す。10数回繰り返してようやく同じように喋れるようになったが、テキストを覚えてきたからで、話を聞きながら少し遅れて声を出すわけではない。
全く同時に喋ってみると、自分の発音の間違いに気づく。特に(たびたび注意された)語尾を曖昧にしか発音していないことがわかった。これはいけない。こういうこともあるから、むしろ「同時に話す練習」をした方がいいかも知れない。
考えてみたら、中学時代はテキストをほぼ全文暗記させられたし、その頃聞いていたNHKラジオ「英語会話」の番組のスキットもだいたい暗記したものだったが、今回Berlitzのダイアログは暗記したものは皆無。これは努力や熱意の差といわれても仕方がない。そこまでやらずに「聞き取れない」と嘆いてもはじまらない。