恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

入門ビジネス英語を再開した理由

昨年は7月に心機一転して「コメディドラマでENGLISH」を約3ヶ月続け、レベル1までは終わらせたものの、仕事も忙しく、勉強から離れてしまい、海外出張が決まった今年の1月にあわてて再開したが、10日ほどでストップしてしまった。

「コメディドラマでENGLISH」は、確かに非常によくできた内容で、初学者が飽きないように、続けていれば力が付くように随所に工夫がなされている。予復習も含めて一日30〜40分、これを毎日続ければ一年3ヶ月でレベル5に到達。その時にはそれなりのレベルにはなっているだろう、とは思うものの、「続ける」のがとにかく難しい。

僕の場合、英語で文通を続けたいペンフレンドがいるわけではなく、海外留学を予定しているわけでもない。仕事に必要な資料の何割かが英語であること、また海外の人と英語でやりとりをしないといけない場面が時々あること、そのために英語が必要なのである。

「コメディドラマでENGLISH」は、勉強してもそれが血肉になっていく実感が得られない。やはりビジネス英語にある程度特化した内容が望ましく、以前(2009年)に聞いていた「入門ビジネス英語」は復習が中途半端だから、これを徹底的にやろうとずっと思っているのだが、なかなかペースをつかむのが難しい。

そういう意味ではラジオ講座というのは偉大で、決められた日時に聴かないと聴けなくなってしまうため、ペースメーカーとしてはいいかも知れない……。そう考え、4月になった時に新年度の「入門ビジネス英語」4月号のテキストを買ってきてざっと読んでみたが、そこで出てくる表現は一応知っているものばかりで、特に目新しさを感じなかった。それで結局「入門ビジネス英語」も聴かなかったし、他の勉強を始めることもしなかった。

6月号のテキストも、どこかで見かけて立ち読みし、一応ていねいに読んで「へえー、こんな表現知らないなー」と思ったりもしたけど、既に6月が過ぎていることもあり、結局テキストを立ち読みしただけで終わった。

あれは忘れもしない7月2日のこと、海外のあるスタッフに、頼んでおいたものはいったいいつ送ってくれるのか、できれば明日にはほしいのだが、ということを、あくまでていねいに、しかしはっきりと問い合わせをしなければいけない事態に陥った。一体どういう表現を使えばよいか思いあぐねている時に、「そうだ、6月号の『入門ビジネス英語』にその表現が出てきたじゃないか!」ということに思い至ったのである。

あわてて近くの書店に駆け込む。最近はNHKの講座数も増えてきて、それなりに大きな書店でないとなかなか全部の種類のテキストは置いてなかったりする。会社の最寄りの書店は、文庫本とエロ本は充実しているが、さほど大きな書店ではない。しかも最新号ならともかく、バックナンバーである。紀伊国屋でも行かなければ無理かなあと思いつつ探すと、なんと! 置いてあったのだ。助かった!

そこに出てきたのは "Do you think you could send it to me today?"(UNIT 17)である。このような Do you think...? の使い方は初めての見慣れない表現で、正直、戸惑ったが、とにかくそのまま(todayをtomorrowに変えて)メールを出した。まあ、この表現が功を奏したというわけでもあるまいが、その日のうちに返事があり、無事に事態は収拾したのである。

確か、その翌日だったと思うが、上司から「これをやっておいてほしいんだけど」と仕事がぽんと振られてしまった。げ、と思いつつ「いつまでですか?」と訊いたのだが……この上司は日本人なので、日本語で訊いたわけだが……これは英語でいうと "When do you need it by?"(UNIT 20)だなぁ、この表現も6月号に出てきたなあ……。もし海外のスタッフから何か頼まれたら、まず納期確認をしなければいけない。その時にこの表現が使える、と思った。まあ、そんなことは滅多にないんだけど。

6月号には、他に "Can I have your input on this?"(UNIT 19)という表現も出てくる。僕はこれまで "Please advise me." という表現をナントカの一つ覚えで繰り返して使ってきた。つまり、この表現を使いたいシチュエーションは、とても多いということだ。

ここまで実用的な表現が山盛りなら、これは取り組むべきではないか。モチベーションが一気にあがり、7月7日(6月最終週放映分)から、再開することにしたのである。