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ラジオ英会話2022/Lesson 23(note)

Lesson 23(note)

今さらだが、It was worth it.がどうにも引っかかる。決まり文句として丸ごと覚えればいいのだろうが、worthの文中での働きがよくわからないのだ。辞書を引くと前置詞だとある。ということは、その目的語がitで、worth itで形容詞句を作り、全体で補語の働きをしている……という理解でいいのだろうか?

追記(07-24)

It was worth it. がなんでストンと飲み込めないのか、いろいろ考えていたのだが、引っかかる箇所は二点あるなと思った。それぞれについて自分なりに調べてみた。

「前置詞+名詞」で補語になるのか?

買ったばかりの「現代英文法講義」を調べてみると、「前置詞+名詞」がbe動詞の補語になる例として、たとえば下記のものが記載されている。

  • Meg is in good health. (メグは健康だ)
  • They were out of breath. (彼らは息切れがしていた)
  • That is of no importance. (それは重要ではない)

これらの前置詞句は形容詞の働きをしており、次のように書き換えられるとしている。

  • Meg is healthy.
  • They were breathless.
  • That is unimportant.

ついでに、改めて「英文法解説」を紐解いてみると、be動詞の補語に副詞句が来る例として下記の例があがっている。*1

  • Your meal is already on the table. (食事はもうテーブルに出ています)
  • Dinner will be at six. (夕食は6時でしょう
  • Transport to the island is by ferry. (島への交通機関はフェリーです)

形容詞句と副詞句をどう区別するのかはわからないが、「前置詞+名詞」が来ること自体は特別でもなんでもなく、よくある例だということがわかった。そういえば I'm from Ohio. などという表現もあったな。

以上は主格補語の場合だが、目的格補語に「前置詞+名詞」が来ることもある。「現代英文法講義」にある例。

  • Please make yourself at home. (どうぞおくつろぎください)
  • I took it for granted that he would come. (彼はむろん来てくれるものだと思っていた)

どちらも非常によく見る表現。これは補語だったのか。

前置詞が重すぎないか?

「前置詞+名詞」は、普通は名詞に意味がある。例えば There is a cat on the sofa. とか I live in New York. などの文で、意味があるのはsofaとかNew Yorkであり、読む時はストレスが置かれるが、前置詞は速く、軽く読まれる。There is a cat (  ) the sofa. とか I live (  ) New York. などというテストになるくらいで、なくたって意味は通じるのだ。しかるに It was worth it. ではworthに圧倒的な意味がある。そこに違和感がある。

これについては、明確に割り切れたわけではないが、前置詞の種類を見てみると、on, in, at, to, by, ... などは、極端なことを言えばなくたって意味は通じるだろうし、会話では、話す方も聞く方も、それほど注意を払っていないのではと思うが、beside, except, because of, thanks to, ... などは、これがないと意味を捕らえるのが難しそうだ。また、after と before、with と without などのように、意味が正反対に変わることもある。前置詞に強い意味があることも、おかしなことではなさそうだ。



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*1:伝統的な受験英語では、副詞は補語にならないとされるが、江川泰一郎氏は、五文型八品詞の枠組みで考える限り、副詞は補語になるとするのが妥当であると述べられている。