恐れず侮らず

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英語長文問題精講〔6-1〕

第六章 日本語で説明する問題〔1〕

6点満点中6点。

本文の理解は10年前からできていたようである。出題者の設問意図、というより問題集編集者の設問意図の解釈が自分の感覚とずれていて当時から消化不良を起こしていたが、今回は近い線だったのでよしとする。

設問はともかく、内容は興味深い。世界にはさまざまな文化があって、名前を付ける世界各地の方法が紹介されている。リストの名前を読みあげている時に赤ん坊がくしゃみをしたらその名になる、というのはちょっと変わっているが、それ以外のほとんどの方法は日本でも行われているのが面白い。

古代ローマでは五番目、八番目という名がついたというが、日本でも、長男から順に一郎、二郎、……とつけるのは珍しくない。アメリカでは女子にJoyとかGraceとかつけたりする、というが、学生時代に同じクラスに優美と書いてゆみと読ませる女性がいた。この人はまさに優美な女性であったが、自分の名前のことをどう思っていたか、名前負けしないようにするのは大変だったのではないか。喜子などは、さながらJoyの日本版か。男子だと野茂英雄の「英雄」が典型。田中将大もひっくり返すと「大将」だ。

有名人からとることも多い。僕の一学年下には「秀樹」という名前の人が何人もいて、漠然と、湯川博士ノーベル賞を受賞した年に生まれたのだなと思っていたが、あとから調べてみると、受賞はその十年以上も前のこと。なんで突然その年に秀樹ブームが起きたのかは謎である。同期や年上で秀樹という名の知り合いはいない。まあサンプル数が少な過ぎるからなんとも言えないが。

バリでは生まれた時に与えられるのはニックネームで、生後110日を経て初めて正式な名をつけられるというが、これも元服して初めて正式の名前が授与されることに似ている。元服は生後10年以上だが。昔は小さな子供は次々と死んだから、一定期間生き延びてようやくちゃんと生まれて生きたと認定されるというのは各地でありそうだ。


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