恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

34年続いた「実践ビジネス英語」が終了

前身の番組を含め34年続いた「実践ビジネス英語」が、今月末に終了するそうだ。講師は33年間、杉田敏氏が務められたが、もう76歳。さすがにリタイアしてもいい年齢ということか。といいつつ、今度は新たに「現代ビジネス英語」という季刊のムックを新たに発刊するそうだが。

これに伴い、「入門ビジネス英語」は4月から「ラジオビジネス英語」へと変わり、これまで週2日だったのが週4日になるようだ。要は「入門ビジネス英語」と「実践ビジネス英語」を統合させた内容になるということ。講師は柴田真一先生が担当されるようなので、レベル的には「入門ビジネス英語」+αだろうか……

大学受験が終わったあとは英語の勉強はほとんどせず、とはいえ大学の教養では語学があったから一応最低限のことはしたが、それが終わったあとは英語にはとんと縁のない20代を過ごした。が、1992年ごろ、「英語ができなくてもとりあえず困らないが、できた方がいいと思える場面が頻繁にある」という状況となり、英語の勉強をしようと思った。その時に自分が選んだのが「NHKラジオ講座を聞くこと」であり、選んだ番組が「やさしいビジネス英語」であった。

今から思えば講師が杉田先生で、現在の「実践ビジネス英語」の前身の番組である。

当時一番苦労したのが、どうやってラジオを聞くか、であった。現在のようにストリーミングなどない時代である。放送時間は22:40から23:00だが、この時間に帰宅しているとは限らず、残業中のこともある。それで会社にラジオとテキストを持ち込み、時間になったら会議室へ退避してそこで放送を聞いたりした。

何か月間かは頑張って聞いたのである。結論として、「やさしいビジネス英語」などというタイトルがついているが、「易しいどころか難し過ぎる」。それでリタイアしてしまった。

2009年から「入門ビジネス英語」を聞くようになった。この時杉田先生の番組は「実践ビジネス英語」として「入門ビジネス英語」のワンランク上の位置づけになっていた。

当初の予定としては、「入門ビジネス英語」を3~4年やってだんだんやさしく感じられるようになったら、ステップアップして「実践ビジネス英語」へ移行しよう、と思っていたのだ。が、以来10年以上も「入門ビジネス英語」を聞き続けているが、何年経っても一向に易しく感じられない。それどころか、今年のように、2017年の再放送で2017年もそれなりに真面目に聞いていたはずなのに、今聞いて全然聞き取れないのである。

というわけで、いつまで経っても杉田先生の番組を聞くことができずにいるうちに、終わってしまうのであった。自分としては、杉田先生そのものはよく知らないので思い入れはないが、なぜ別の先生を迎えて番組を継続させなかったのか、いささか不思議である。