恐れず侮らず

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入門ビジネス英語(2020)/コミュニケーションのための現代英文法(第18回)

Time flies.(2017年9月号)

現在形の話。時制(特に現在形)は得意。

確定した未来を表わす現在形

確定した未来を現在形で表わすとして

  • The President visits China next month.
  • The sales starts tomorrow.

が挙げられている。

先ほどの関先生の「受験英語はかく語りき」(第23回)では、現在形は「昨日も今日も明日も繰り返されること」に使うのであり、いくら確定していても、一度きりの予定には現在形は使えない、と明記されており、上記と矛盾する。

しかし「英文法解説」(金子書房)によれば、現在の時点で既に決定しており、よほどの事情がない限り変更の可能性がない場合は現在形が使える、とあって、例文がいくつも載っている。2例挙げる。

  • We leave Tokyo at 11 p.m. and arrive in Kyoto at 8.30 a.m.
  • Professor Black retires next year.

一般に、往来・発着などの意味を表わす動詞は未来を表わす副詞とともに用いられると現在形で未来を表わす、といわれるものだが、「往来・発着」が多いということで、それに限定されるわけではないらしい。「英語の要点」でいうところの「主観的現在」である。

遂行動詞

promise, apologize, agree, accept, admit, guarantee, recommendなどが特別枠だという認識はなかったが、これらは「そう言うことで動詞が表わす行為が実行される」もので、この場合は現在の一回の動作を現在形が表わす。なるほど。(このような動詞を「遂行動詞」と言うそうだ。ほかにsuggest, deny, adviseなどがある。)



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