恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

ジャングリッシュ

今日から一週間、海外からきたVIPを日本のお客様に会わせるためattendしないといけない。

朝、ホテルに迎えに行って、第一声で「Good morning. Nice to meet you again.」で握手(はっ、meetじゃなくてseeだった……)、それから「Did you sleep well last night?」のあとは言葉が出てこない。しばらくはあわわ状態だった。まあ、ランチの頃には一応会話が成り立つようにはなったが。

ところで、英語学習者(特に初学者)が英語のnative speakerとコミュニケートする時に乗り越えなければいけない問題として、言語そのものは無論なのだが、英語特有の考え方というか習慣にも慣れなければいけない。2009年の「入門ビジネス英語」でも「You need to speak up in meetings. Just listening won't cut it.」ということが繰り返し言われたが、先方の問いかけに対してすぐに返事をしないとたちまち不機嫌になるか、何も考えてないと思われてしまう。先方の質問の意味がわからないとか、なんて答えていいか英語の表現が思いつかないとかいうこともあるのだが、それ以前に、恐らく多くの日本人は「問題点はなんだろう」と考える時間が必要だ。できるだけ的を射た回答をしたいのけれど、それを待ってくれないのである。

上司からも、何かを訊かれたら間違っていてもなんでもいいからとにかく返事をしろと言われているのだが、日本人のメンタリティとして(少なくとも自分にとって)、それはかなり大きな壁である。語学の問題は勉強しないといけないし、勉強すれば少しは進歩するのだろうが、こうしたメンタリティを急に変えるのは難しい。

日本人に質問しても、すぐに回答がないのは、何も考えていないのではなく、的確な回答をするためにしばし思考の時間が必要なのだ、という認識はもっと広まってもいいのではないだろうか。何も一時間待てと言っているのではないのだから。