恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

信号の色は緑ではなく青だ(英語長文問題精講)

第六章 日本語で説明する問題〔3〕

信号の色の話。全問正解。まあこれはそう難しくはなかった。

そういえば中学生の時、下線部を訳せ、という問題の下線部の中に(信号の)greenという言葉が含まれていて、これは「緑」でいいのか「青」と訳すべきなのか、さんざん悩んで緑とした覚えがある。正解は「緑でも青でもいい」とのことで、ナーンダ悩んで損したとガクっとしたのだが、今から思えばあれはずいぶんと嫌らしい出題であった。

今回の出題文でも「It is green in color, but the Japanese can't seem to shake off the habit of calling it "blue".」などと書かれているけど、そもそも実際にはどんな色だったっけ? と思って確認してみた。確かに厳密にはblueではないが、greenでもない。緑味がかかった青であり、あれは感覚的には十分、ブルーの範疇だろう。あれをblueと呼ぶのがおかしいなら、greenと呼ぶのはもっとおかしいことになる。

ちょっと調べてみたら、1973年以降に作られた信号機の色は、これまでの「greenに近い色」から「blueに近い色」に変わったそうだ。だとすると、昔は「日本は信号の緑を習慣的に青と呼ぶ」みたいな言い方にも一定の根拠があったけど、現在は事実認定自体が違っていることになる。そもそも信号の色は国際規格だけど、厳密に各国の色は同じなのか? そこまで確認しないと、こうした議論はできないはずである。

英文自体はわかりやすかったが、その内容は突っ込みどころの多いものであった。

  • shake off = (1)〜を振り払う、振り落す (2)(悪い習慣・病気など)を治す、断ち切る (3)(つきまとう人など)から逃げる、まく、振り切る