[6](review)
たぶん160語くらいの文章だと思うが、辞書を引いた語が17語。約1割もわからなかれば、解答は覚束ない。この問題集は、高校2年生程度をターゲットにしていると思われるが、結構高級な単語が登場する。
(焼肉の)レア、ミディアム、ウエル・ダンのmedium(中間)には「媒体」という意味もあって、その複数形がmedia……とは知らなかった。
単語の意味がわかっても、ひとつひとつの文が長く、構造が複雑で、それを見抜くのにとても苦労する。関係詞のオンパレードで、さすがは受験問題集と思う。鯨の公式などは、その典型だが。(解答編には構文の解説がほとんどない。少々不親切に感じる。)
言語による表現が難しいものとして、complex physical shapesとmovementが挙げられている。前者を「身体の複雑な形状」と訳してあるが、physicalは肉体のことを言っているのかなあ。物理形状のことではないのかなあ。その前で出てくる「ネクタイの結び方」と「はさみ」を受けた表現だと思うが、はさみは非常に複雑な形をしているけれど身体とは関係ないのだから。まあ、この部分は設問には関係ないのだが。
著者の言わんとすることもよくわからないが、問題文にケチをつけても仕方がないので、スルー。
[7](review)
文章自体はさほど難しくないが、内容がわかりにくい。Scottish schoolのあとで出てくるEnglish schoolのEnglishは、Scottishとの対比でEnglandのことを指すのか、包括的にBritishの意味で使われているのか。何度も読んで、ようやくit was not so with usのusは、Jennie and meではなくsutdents in Scottish schoolsのことだと理解できた。
(さらに調べてみると、「ウェールズおよびスコットランド出身者は、英国人という意味でEnglishを使うことを嫌うので、彼らに対してはBritishを使ったほうが良い」とのことである(SPACE ALC)。恐らくスコットランド人であろう著者がEnglishと言えば、それはイングランド人のみを指すのだろう。こうした部分の説明がないのは、少々不親切に感じる。)
著者の言わんとすることもよくわからない。前半は「イングランドではゲームがうまければ人気者になれるけど、スコットランドでは頭がよくないとダメなのよ」と言いたいのか。その人気者のJennieがロンドンで結婚しエセックスに住んだとか、何の脈絡があるのだ。問題文にケチをつけても仕方がないのだが。