恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

LOVEの進行形は間違いではない

マクドナルドのCMでの「I am lovin' it.」という言葉を採り上げて、進行形は間違っている、という人をチラホラ見かけた。

中学生くらいの時に、動詞には動作動詞と状態動詞があって、進行形になるのは動作動詞だけ、みたいな説明を受けて、それを頑なに信じ込んでしまったのだろう。高校生ぐらいでは、状態動詞の進行形もいろいろでてきたはずだが。

初学者にあれこれいっても混乱するだけだから、とりあえずこうだと説明しておいて、あとで実はあれは嘘でしたというのは、どの分野でもよくあることといえばよくあることだが、こうしてみると弊害も大きい。

状態動詞も進行形を取ることは珍しくない。その場合、次のような違いがある。

  • 現在形:過去から未来にかけての比較的長いスパンにおける状態を示す。客観的、冷静な表現。
  • 進行形:現在を含む極めて短いスパンの状態を表わす。また、なんらかの強い感情が込められていることが多い。

だから、I'm loving it.というと、「今まさにスキスキ(来年はわからないけど)」みたいなニュアンスが醸し出されると思う。それを聞いた人に「へえーっ、じゃあ私も試してみようかなー」と思わせるためには、こういう感情的な表現の方が適している。

lovingが文法的も決しておかしくないことがおわかりいただけただろうか。