恐れず侮らず

英語の勉強を始めましょう

「迷惑メール」を英語で言うと?

junkは受け取り手にとって価値のないメールの意味で、spamは大量にばら撒かれるメール、と定義の観点が異なる。結果的にほとんど意味が重なるが、厳密にいうと次のような違いがある。

  1. spamには、反社会的なニュアンスを含む。たとえばamazonから定期的に送られてくる案内メールが、ほとんど読まずにゴミ箱行きだとして、自分にとってはjunkだという言い方はできるだろうが、これをspamといっては発信人に失礼である。
  2. spamの方がテクニカル・タームぽいので、ことさらIT関連に縁のない一般の人には通じないことがある。
  3. アメリカのHormel Foodsが販売する肉の缶詰にSPAMというものがあり、同社の登録商標である。これと区別するため、迷惑メールの意味では小文字で書き表す慣習。ただし同社はこの用語を快く思っておらず、たびたび訴訟を起こしているため、spamという言葉はなるべく使わない方がいいとする意見もある。
  4. 日本の総務省による「迷惑メール」の定義は「受信者の同意を得ずに一方的に送信される広告・宣伝目的の電子メール」だが、これはまさにspamの定義そのものである。

従って「迷惑メール」を英語で言うと? に文字通り答えるならspamspam mail)になるが、一般にはjunk mailを使うようにした方が無難だろう。

参考:spamの語源

Hormel Foods社は迷惑メールの意味では小文字を使うことを提案し、多くのgeekは同社に敬意を表してこの提案を受け入れている。上記のサオリ姉さんの記述では大文字が使われているから、こうした使い分けは1997年11月以降のことだったのだろう。